認定NPO法人Homedoor
ホームレス状態を生み出さない日本に

アンドセンター設立1,000人キャンペーン
823人
/1,000人
2018年11月17日現在

Homedoor設立から8年。
ホームレス状態脱出を叶える施設、ついに始まります。

2010年4月25日、任意団体としてスタートしたHomedoor。「ホームレス状態を生み出さない日本の社会構造をつくる」をビジョンに掲げ、ホームレスのおっちゃんたちひとりひとりの声に耳を傾け、歩んできました。
8年間で出会ってきたホームレス・生活困窮者の数は、のべ1,500人以上。これまでの取組みを踏まえ、ホームレス状態からの脱出を最短距離で、包括的に目指せる機能をもった施設 "アンドセンター”、ついに始まります!

14歳のときに抱いた疑問「どうして豊かな日本で、ホームレスが生まれるんだろう」

誰もが、いつかホームレスになるかもしれない

ホームレスの人を見かけたとき、みなさんはどのようなことを思うでしょうか。
「どうしてこんなところで寝ているのだろう」
「自分に何かできることはないだろうか」

Homedoor代表の川口も、14歳のときに「ホームレスのおっちゃんたちを助けるには、どうしたらいいんだろう」と考え、活動を始めました。そして、ホームレスの人の多くが、失業や病気・けが、障がい、家族の介護など、自分ではどうにもならないことをきっかけにだんだんと収入がなくなり、住まいを失いホームレス状態になっていることを知りました。

貧困から抜け出せない負のトライアングル

失業や病気・けがなどは、誰にでも起きうることです。問題は、一度ホームレス状態になってしまうと、そこからなかなか抜け出すことができないことです。

住まいがなくなったとき、多くの人は「家を借りるために貯金をしたい。そのためにまずは仕事をしたい」と考えるでしょう。しかし、住所がないと仕事がなかなか見つかりません。厚生労働省の調査では、ホームレスの人の多くはなんらかの仕事をしているものの、その平均収入は月3万円ほどしかないという結果もあります。また、運よく仕事が見つかったとしても給料がもらえるまでの間の生活費がかかります。宿代やロッカー代、コインランドリー代など、家がないゆえにかかる費用もあります。ホームレス状態で働き、家を借りる費用を貯めることは大変なのです。

19歳でHomedoorを設立。ひとつひとつ、できることを増やしてきた。

「路上からでも、働ける仕事があるんや」

ホームレスの人にヒアリングをして回った結果、「仕事をしたい」という人が大半でした。では、どんな仕事があればいいのだろう…とさらに聞き取りをしたところ、7割の人が得意と答えた自転車修理。これを活かせる仕事をつくればいいと考え、生まれたのがシェアサイクルHUBchariでした。2012年にスタートし、のべ70人が働き、うち約半数が一般就労や居宅生活移行などへのステップアップを果たしました。こっちで借りてあっちで返せる便利な仕組みも好評で、現在22拠点に広がっています。

「ここへ来ると、だれかと話せて楽しい」

2015年に開所したホット&ハウスは、ホームレスの人の生活に必要な機能を備えた施設。長年野宿生活をしていたBさんは、「行く場所がなくてずっと歩き回っていた。どこへ行っても、追い出されたりいたずらをされたりする不安があって眠れなかった」と言います。
「安心して長時間過ごし、食事や洗濯・昼寝ができる場所があるといいな」
「人と団らんしたりイベントを楽しんだりもできるといいな」
というニーズから生まれた場所です。

「あたたかい布団で過ごせて、助かった」

路上での生活は過酷です。暑さや寒さ、襲撃のリスクなど、常に目の前に危険が迫っている状態です。「ゆっくり眠ることができなくて、常に寝不足だった。一晩中歩き回って過ごした」という声も聞きます。
2017年から始めたシェルターは、その日泊まる場所のない人で野宿を望まない人に緊急の宿泊場所を提供するために用意しました。行政の窓口へ相談に行くまでの間や、住まいが見つかるまでの間など短期間の利用がメインではありますが、3ヶ月で19人(のべ50泊)が望まない野宿を強いられることなく、夜を過ごすことができました。

「助けてくれる人がいて、うれしかった」

2017年度の相談者数は、約300人となりました。大阪だけではなく全国各地から相談があり、住むところや生活に困っている人の多さに驚きます。「何をどうしたらいいのかも、どこに相談すればいいのかもわからなかった」「役所に相談したが、取り合ってもらえなかった」と言って来られる人もいます。
一方で、Homedoorの活動に関心を持ち、参加したり寄付をしたりしていただけるステークホルダーの方々も増えました。ニーズの見えにくい問題だからこそ、丁寧に対象者にアプローチし、ニーズや情報を対象者とステークホルダーの双方に届け、必要な選択肢を地道につくってきました。

それでも、まだまだ解決しなければならないことがある。

"住むところのない人は、施設に入ってください”

ー野宿をしているというだけで、"ひとりでアパートに入っても生活できないのでは”とみなされてしまうー

野宿をしている人が行政の窓口に生活保護の相談に行くと、「まずは施設に入ってください」と施設への入所を勧められることがあります。これは、野宿をしているという事実だけで「食事や衛生管理が自分ではできないのでは」「ギャンブルやアルコールの問題があるのでは」「対人トラブルを起こすのでは」と、本人自身に問題があるのではないかと思われてしまうためです。

ホームレス状態の人は、住むところもお金もないため、毎日食事や入浴をしたくてもできません。また、常に凍死や襲撃のリスクがあり、ゆっくり寝られる場所も限られているので、一晩中歩き回って過ごしたり、お酒を飲んで寝付きをよくしたりする人もいます。自力で抜け出すことができず、路上生活が長期化し、さらに状況が悪くなってしまいます。

"集団生活になじめず、野宿するしかなかった”

ー施設にはなじめないから生活保護を利用したいのに、"住所がないと申請できない”と断られてしまうー

ホームレス状態から抜け出すのに利用できる制度は、いくつかあります。中でも生活保護は、最低限度の生活を保障する制度であり、"最後のセーフティーネット(安全網)”とも呼ばれています。ホームレスの人たちは、そのセーフティーネットにもかかることができず、穴から落ちてしまっています。

問題は、再びネットの上に上がろうとしてもなかなか上がれないことです。「住むところがないから、仕事も見つからない。仕事がないから、お金もない。生活保護を利用して、まず住むところを確保したい」と思って役所に相談しても、「まずは施設に入ってください」「住所がないと、申請できません」と断られる人もいます。しかし、障害があったり過去にトラブルを経験していたりして、施設での生活になじまない人や望まない人もいます。結局ほかに選択肢がなく、やむなく野宿を強いられ、ますます抜け出せなくなってしまうのです。

"どこへ行っても、長続きしなかった”

ー慣れない土地での、孤独な生活。時間をかけた見守りが必要ー

ホームレス状態の人の中には、これまでに生活保護を利用したことのある人や、施設に入っていたことのある人も少なくありません。しかし、新しい環境になじめなかったり、酒やギャンブルに依存してしまったりして、再び路上に戻ってしまう人もいます。

制度を利用すれば、とりあえず安全な場所で、寝る場所や食べるものに困ることなく生活をすることは可能です。しかし、それまで自分のエネルギーをすべて"生きること”に注いできた人たちにとっての"生きがい”は奪われてしまいます。働ける仕事や居場所を確保し、定着していくまでの見守りが必要なのです。

アンドセンターで、叶えること

制度のすきまにいる人にも、選択肢を
ホームレスの人の多くは、住所がないゆえに雇用や社会保障などのセーフティーネットの穴から落ちています。生活保護を利用すれば住所を得たり他の制度を利用したりできますが、利用を望まない人や、制度についての知識がなく申請できずにいる人もいます。

アンドセンターは、セーフティーネットの穴から落ちている人にも目を向け、ひとりひとりに寄り添い、必要な選択肢をつくったり提示したりできる拠点となることを目指します。
望まない野宿を強いられる人をゼロに
野宿には、さまざまな危険が伴います。空腹や寝不足による疲れ、暑さ・寒さのほか、通行人に蹴られたり花火を投げ込まれたりといった襲撃、荷物の盗難といったリスクもあります。路上で病気になったり死を迎えたりする人もいます。

「これ以上辛い生活が続くなら、もうどうなってもいい」と絶望してしまう前に、駆け込むことのできる場所を用意します。
再路上化を防ぎ、ステップアップできる居場所に
ホームレス状態になったとき、まずは困ったらすぐに相談できたり安全に生活できたりする場所が必要です。その次のステップとして、安心して暮らせる住まいや、生活を支えるための仕事を確保し、自立した生活を営んでいけるようにすることが求められます。

そして、さらに次のステップとして、再び路上に戻ってしまわないよう暮らしを定着させていくことが重要です。心身の健康の向上、周囲に頼れる人をもつこと、「その日の生活を考えるだけで精いっぱい」ではなく長期的な視野で生活の見通しを立てられるようになるなど、時間をかけてサポートします。
再路上化を防ぎ、ステップアップできる居場所に
ホームレス状態になったとき、まずは困ったらすぐに相談できたり安全に生活できたりする場所が必要です。その次のステップとして、安心して暮らせる住まいや、生活を支えるための仕事を確保し、自立した生活を営んでいけるようにすることが求められます。

そして、さらに次のステップとして、再び路上に戻ってしまわないよう暮らしを定着させていくことが重要です。心身の健康の向上、周囲に頼れる人をもつこと、「その日の生活を考えるだけで精いっぱい」ではなく長期的な視野で生活の見通しを立てられるようになるなど、時間をかけてサポートします。

叶えるには、1,000人のサポーターが必要です。

20室分の運営費を、みなさまの手で

アンドセンターの運営を維持するには、1,000人のサポーターが必要です。ぜひ1,000人のうちのお一人になってください。

【アンドセンター概要】
・鉄骨造5階建ビル
・建物面積 約320平米
・ワンルーム20室(全室バストイレ洗面付き)

【運営費(月)】
・居室利用費
  短期利用     150,000円(@30,000円× 5室)
  長期利用     675,000円(@45,000円×15室)
・共用部管理費    175,000円
      計 1,000,000円

アンドセンターへのアクセス

住所:大阪市北区本庄東1-9-14
   大阪メトロ「天神橋筋六丁目」駅から徒歩約3分
TEL:06-6147-7018
開所時間:平日11時~18時、土曜祝日13時~18時

私たちも、応援しています。

Homedoorを知ったのは、5年ほど前、スタッフがまだ学生だった頃です。自分より随分若い人たちが真剣に社会問題に向き合っている姿に刺激を受けました。

ホームレス状態から抜け出すのに足りないリソースは3つあります。1.安くて良質な賃貸住宅2.安定した暮らしを支えるための支援者3.最低限度の暮らしを支えるための仕事です。Homedoorは問題解決に必要な社会資源を自ら生み出すチャレンジ精神を持っていると思います。

ホームレス・生活困窮者支援を進めるなかで不可欠なのは行政の責任ある対応です。しかし、行政は万能ではありませんし、制度のすきまも多くあります。行政責任を追求しつつ、機動性の富んだ民間組織として、支援を必要としている多くの人たちに安心を提供してほしいと考えています。
桃山学院大学社会学部 准教授
白波瀬 達也さん

3年前に川口さんの講演を聞く機会がありました。

「なぜHomedoorの取り組みを始めたのか?」という質問に「知った以上は無関心ではいられない」とお答えしていたことが、とても新鮮で刺激的でした。

「自分は多くのことを知っているが、無関心なことが多いのではないだろうか?」、そう自分に問いかけられている気がしました。

知った以上は無関心ではなく、なんらかの関心を持つ。シンプルで素晴らしい哲学だと思います。新しい挑戦となるアンドセンターに少しでも多くの人が関心を持ち、関わってもらえるよう応援していきます。
ヤフー株式会社 代表取締役社長
Zコーポレーション株式会社 代表取締役
宮坂 学さん

3年前に川口さんの講演を聞く機会がありました。

「なぜHomedoorの取り組みを始めたのか?」という質問に「知った以上は無関心ではいられない」とお答えしていたことが、とても新鮮で刺激的でした。

「自分は多くのことを知っているが、無関心なことが多いのではないだろうか?」、そう自分に問いかけられている気がしました。

知った以上は無関心ではなく、なんらかの関心を持つ。シンプルで素晴らしい哲学だと思います。新しい挑戦となるアンドセンターに少しでも多くの人が関心を持ち、関わってもらえるよう応援していきます。
ヤフー株式会社 代表取締役社長
Zコーポレーション株式会社 代表取締役
宮坂 学さん

「誰もが、何度でもやり直せる社会」の実現のために、みなさまのご支援をお願いします。

17歳の時に描いた「夢の施設の間取り図」。それが実現しようとしています。
14歳のとき、私は豊かなはずの日本の路上で、孤独に亡くなっていくホームレスのおっちゃんの姿を目の当たりにし、なんとかしたいと活動を始めました。しかし、路上から脱出することは難しく、行政の制度では不十分。そんな壁にぶち当たった私が描いたのが、この1枚の絵でした。
「とりあえず、あそこに行けばなんとかなる」
そんな場所がこの日本でたった一つでもあれば、ホームレス問題、解決できるんじゃないか。おっちゃんたちが安心して寝泊まりができ、仕事をしたり栄養のある食事が食べられる、そんな施設をつくることが、私の夢になりました。

そして、19歳でHomedoorを立ち上げてから8年。ひとつひとつ事業を立ち上げ、路上脱出に必要な機能を用意してきました。そしてついに、このたびアンドセンターを設立するに至りました。

まだまだやらなければならないことはたくさんありますが、「(ホームレス問題を)知ったからには、知ったなりの責任がある」を胸に、これからも地道に努力を続けてまいります。みなさまからのご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。
認定NPO法人Homedoor理事長
川口 加奈