ホームレスの人の、孤立や凍死を防ぐために

「今夜はどこで寝ようか」「少しでも暖がとれる場所はないだろうか」
「眠らずに歩き回っているほうが、あたたかいのではないだろうか」
ホームレスの人たちにとって、夜が長く寒さの厳しい冬は、死ととなり合わせの辛い季節。
あたたかく栄養のあるものを食べ、安心できる場所でゆっくり身体を休めてほしい。
一人でも多くの人に温もりを届けられるよう、みなさまのご協力をお願いします。

ホームレス経験者が語る「路上で過ごす冬の辛さ」

寒さと「格闘」だった

大阪に出てきたばかりで、土地勘もなくて、何もわからなかった。ゴミ箱で拾った新聞紙をかぶって寝た。横で寝ていた全然知らないホームレスの人がダンボールを分けてくれて嬉しかった。

夜は4時間寝られたらいいほう。1~2時間で起きてしまうから、ずっと寝不足だった。寝不足なはずなのに、寒くて寝られない。そんなときは一晩中歩き回っていた。

きつくなったら、24時間営業のアミューズメントパークの待合室に行った。暖かいところに入ると、急に眠気が襲う。すぐに寝てしまっては、従業員に追い出されることを繰り返した。眠気と「暖かいところにずっといたい」という気持ちと闘っていた。

ひたすら、温かい食べ物を想像した

最初ホームレスになった頃は、ダンボールがどこにあるかもわからず、服のままで寝た。地面は硬いし12月末で冷たいし、あれは本当に寒かった。

ひたすら、温かい食べ物を想像した。でも寝られないから、自販機のあるところをぐるぐるまわって、釣銭が残っていないか探して、歩くことで寒さをしのいだ。

「こんな寒い思いをするなら、この世からいなくてもいいかな」って、何度も思った。そんな中、Homedoorの夜回りに出会って。チラシを見て、「あ、身分証がなくても、働ける仕事があるんだ」って知れたのが希望になった。

冬募金2017について

募集期間:2017年12月8日~2018年2月8日

目標金額:74万円

Homedoorへのご寄付は、寄付控除の対象になります
Homedoorは大阪市から認定を受けた認定NPO法人です。
当法人への寄付は確定申告をすることで所得税と住民税の控除を受けることができます。
(2017年分の控除を希望される場合は、事前にご相談ください)

募金は以下の活動に使われます

巡回活動

定期的にホームレスの人を訪問し、声かけや食料・防寒具の配布を行います。

必要な金額24万円(2万円×12回)

居場所の提供

来所した人に食事や昼寝、団らんのできる場所を提供します。仕事や生活、健康の相談も受付けます。

必要な金額10万円(2.5万円×4ヶ月)

宿泊場所の提供

その日の寝る場所がない人に、宿泊のできる場所を用意します。

必要な金額40万円(10万円×4ヶ月)

Homedoorについて

「誰もが、何度でもやり直せる社会」を作りたい。
「仕事がなくなった」
「貯金が底を尽きた」

「住むところがない」
「頼れる人がいない」

一度ホームレス状態に陥ると、抜け出すのはとても困難です。
私たちは、そんな現実を変え、「誰もが、何度でもやり直せる社会」を作っていきます。

ホームレス問題解決へのストーリー

仕事も、家も、貯金もない。

ホームレスの人は、「家を借りるために仕事をしたいけど、住所がないから仕事が見つからない」「仕事がないから家を借りるための貯金ができない」という、にっちもさっちもいかない状態に陥っています。

Homedoorは、このホームレス状態から抜け出せない「負のトライアングル」からの脱却を応援します。

助けてもらえるとわかって、希望が持てた。

巡回活動「ホムパト」では、毎月ホームレスの人を訪ね、弁当や生活物資を配布します。
最初はうちとけなかった人も、何度か顔を合わせ声かけをしていくうちに、困ったことなどを話してくれたり、事務所に相談に来てくれたりするようになりました。

ホムパトについて、もっと知る

家がなくても働けて、貯金もできる。

これまでは、ホームレスの人でも働ける仕事というと、廃品回収や建設現場での日雇労働など、不安定で肉体的にきついものが中心でした。
Homedoorでは、コミュニティサイクルHUBchari(ハブチャリ)を中心に、すぐに働くことができ安定して提供できる仕事を用意しています。HUBchariは、ホームレスの人の多くが自転車修理を特技とすることに着目して生まれた、新しいレンタサイクルの仕組みです。違法駐輪などの地域の課題解決の担い手として、意欲を持って働くことができるのも特徴です。

就労支援について、もっと知る

ここへ来ると誰かと話せて、ほっとする。

Homedoorの事務所、通称「ホット&ハウス」は、ホームレスの人に必要な機能をそろえた場所です。
開所中は自由に来所して、食事をしたり洗濯をしたり。読書や昼寝のできるスペースも用意しています。人数が集まれば、ボードゲームが始まって盛り上がったり、料理好きな人がみんなに手料理をふるまったりすることも。もちろん仕事や生活の相談もできます。
餅つきや流しそうめんなどのイベントや、健康相談会・食堂なども行っています。その名のとおり、誰もが「ほっと安堵」できることを目指しています。

生活支援について、もっと知る

十数年ぶりに、自分の家を借りられた。

利用者が就労自立や居宅生活の開始などのステップアップをした後も、生活相談やイベントへの参加を通じて関係を継続することを目指しています。
講演では、ホームレス時代からステップアップまでの経験を本人が語ることも。「当事者のリアルな声を聞くことで、ホームレス問題を自分ごととして考えるきっかけになった。」と参加者からも好評をいただいています。

講演を依頼する

人のやさしさが、支えになる。

「自分の家を借りたい」「もう一度、働きたい」
さまざまな事情を抱えるホームレスの人が、希望を持って次のステップを踏み出すことができるのは、たくさんの人たちのやさしさに支えられているから。
講演を聞いてみる、ボランティアに参加してみる、寄付をする…一人一人の力は小さくても、多くの人の力を合わせればいろいろなことができます。少しずつでもいいので、できることから一緒に始めてみませんか。

こんな活動もおこなっています

広告・ポスターの設置

深夜営業店舗などにバナー広告やポスターを設置させていただいています。店舗等で夜を明かす「見えにくいホームレス」の人にも相談窓口の情報を届けられるよう、今後も設置店舗数を増やしてまいります。

使わないものが、寄付に

株式会社ベストバイ様のご協力のもと、不要品を余すことなく寄付できる仕組み「モノギフト」を展開しています。家具や家電、衣類などを直接寄付、または査定のうえ買取料を寄付することができます。

企業との連携

物品のご寄付、就労支援のための業務委託、就労・生活自立のための講座の実施など、さまざまな企業様からご協力をいただいています。

代表メッセージ

Homedoor理事長 川口加奈

14歳でホームレス問題に出会い、19歳でHomedoorを立ち上げて以来、ホームレス問題の解決に向けて取り組んできました。多くのホームレスの人と触れ合う中で、助けてくれる人の存在や、「ホームレス状態から抜け出すことができる」という希望があることが、ホームレスの人たちの支えになることがわかりました。誰もが、何度でもやり直せる社会になるよう、これからもみなさまに活動を支えていただけるとうれしいです。