冬は、「死」ととなりあわせの季節。

夜が長く寒さの厳しい冬、路上死を防ぐために夜回りの回数を増やしたりと
Homedoorでは活動を強化してまいりましたが
残念ながら命を守れないことがありました。

コロナ禍や物価高も相まって生活相談が増えるなか
じゅうぶんな食事を取れていない方にも多く出会ってきました。

あたたかい春を一人でも多くの方に迎えてもらうために
活動をより強化すべく、新たに300名のサポーター応援が必要です。
みなさまのご協力をどうぞよろしくお願いいたします。


高田さん(66)の場合
冬場の路上は、寒さとの戦いです。

30年以上、ホームレスでした。
寒い冬は、寝ることもできないし、しんどい日も多かったです。
「いっそ橋の上から飛び込んだら楽だろうな」と何度も考えるも、死にきれなくて…。死んでもいいなと思っていたから、家を借りようともならなかったです。

ただ、身体に限界がきて、ついに2ヶ月近く全く寝床から動けなくなりました。その時、周りのホームレス仲間が食事を運んでくれたり声をかけてくれたりして、もう一度生きてみようと思いました。相談するなら、夜回りで2年以上声をかけてもらっていたHomedoorだと思っていました。

家を借りるか悩んでいると相談すると、まずは、Homedoor運営の宿泊施設「アンドセンター」に入って、路上以外の生活のイメージを固めてみてはどうかと言われ宿泊しました。30年ぶりにベッドの上で寝て、やはり雨風が凌げるというだけで、ものすごくありがたくて、生活保護を利用して家を借りることを決意した。

寒い日に路上にいた時は「今日はどうやってあったまろう」とずっと考えていましたが、今は病院にも通えるようになったので、本当に精神的に楽です。ご支援いただき、ありがとうございました。

命を守るための冬のサポーターキャンペーンをはじめました。
あなたのアクションで救える命があります。
冬のサポーターキャンペーン2022について

<キャンペーン概要>
募集期間:2022年12月1日~2023年2月28日

目標:サポーター300人

Homedoorへのご寄付は、寄付控除の対象になります 
・Homedoorは大阪市から認定を受けた認定NPO法人です。
  当法人への寄付は確定申告をすることで所得税と住民税の控除を受けることができます。
  控除についての詳細はこちらをご覧ください。

・12月以降のサポーター寄付は、クレジットカードの入金日が2023年分の控除の対象となります。
  2022年度中のを希望される方は、2022年12月31日までに銀行振込での単発のご寄付をお願いします。

Homedoorが運営する無料の個室型宿泊施設「アンドセンター」では、年間で約300人の宿泊者の受け入れをしています。支援には約2500万円の費用がかかります。

● 巡回活動(夜回り)

定期的に大阪市内のホームレスの人を訪問し、声かけや手づくりのお弁当・防寒具の配布を行います。

● アンドセンター (宿泊施設)

緊急シェルターとしてもアンドセンターは機能しています。厳冬期の光熱費や宿泊者に渡す食料費、被服費に充てます。

● 新生活応援キットのご提供

Homedoorから新たなお家へお引越しされる方がすぐに新生活をスタートできるように炊飯器や電気ケトル、洗剤等を詰め込んだ「新生活応援キット」をプレゼントします。

<代表メッセージ>



コロナや物価高の影響で、多くの相談者がHomedoorに来所されます。相談に来られたその日からゆっくり個室で休んでもらいたいと設立した「アンドセンター」や無料の食堂「おかえりキッチン」など、相談者からのニーズを拾い上げ、支援体制を築いてきましたが、まだまだ、不十分な部分も多く、歯がゆい気持ちがあります。しかし、そこで立ち止まって入られません。寒い路上で、孤独な気持ちで夜を明かす人が少しでも減るよう、活動を多くの人に知ってもらい、支えていただきたいと本キャンペーンをはじめ、より支援を拡充したいと考えました。誰もが、何度でもやり直せる社会になるよう、冬のサポーターキャンペーンへのご協力、どうぞよろしくお願いいたします。


認定NPO法人Homedoor
理事長 川口加奈

<ご利用者の声>

ホームドアさんを初めて訪れた時は、所持金もほとんどなく、これからの人生はどうなるのかと不安でいっぱいでした。

夕方5時頃に伺ったのですが、相談員さんが話を親身になって、当時の状況を寄り添って聞いてくださり、泣きながら話す時もあり、話し終えた時は気持ちが楽になりました。

宿泊施設に空室があったこともあり、入所できるとなってからとりあえず安心して眠れる部屋がある事(しかも個室)がとても有り難く、食事も提供くださり、シャンプーなどの消耗品もあって、本当に感謝しかありません。

一時は自殺も頭をよぎりましたが、九死に一生を与えてくださったようにも思います。本当にありがとうございます。

この場をお借りして、ホームドアさんを支援くださる方々、ホームドアさんの職員の皆様に感謝いたします。

団体概要

誰もが、何度でもやり直せる。

一度ホームレス状態に陥ると、自力で抜け出すのはとても困難です。私たちは「あそこに行けばなんとかなる」と思ってもらえる場所を作れるよう、14歳からホームレス問題に取り組む代表の川口を中心に、2010年から大阪で活動を開始しました。これまで4300名以上の相談者が来所し、おひとりおひとりに向き合いながら、路上から脱出できる「選択肢」の提供をしています。

公式ホームページ

法人名 認定NPO法人Homedoor(ホームドア)
設立 2010年4月25日
代表者 理事長 川口 加奈
所在地 〒531-0074 大阪府大阪市北区本庄東1-9-14
WEBページ https://www.homedoor.org/
所在地 〒531-0074 大阪府大阪市北区本庄東1-9-14
所在地 〒531-0074 大阪府大阪市北区本庄東1-9-14