(谷野)
曜日毎にそれぞれ来ていただいているので、インターン同士、実は初対面ですよね。
(牛島)
大学卒業後、社会福祉士の資格取得のための専門学校に現在は通っていて、来春から福祉分野で公務員になります。今年の5月から相談支援のインターンに来ています。
(島田)
今年の6月から相談支援のインターンに来ています。現在は関西大学の3年生で、先週、全国2500人の学生が所属するサークルの学生代表に選ばれました。ちょうどこれから就活が始まります。
(谷野)
この間の飲み会で、Homedoor代表の川口からは商社が向いていると太鼓判を押してもらってましたよね。
(中司)
イギリスのロンドン大学院に行っており、この12月に卒業予定です。単位の取得が終わったので今年の10月に帰国し、11月から組織マネジメントのインターンで来ています。
(中司)
大学院で中東のパレスチナ・イスラエル問題を研究しており、現地調査にも行ったんですけど、コロナの影響で生活困窮者が増えているニュースを知り、目の前の問題が気になり始めました。イギリスでもホームレスの人に出会う機会もあり、やっぱりホームレス問題の現場に飛び込みたいとインターンに応募しました。
(谷野)
思いが爆発したんですね(笑)
(中司)
大応募動機が作文のごとく長くなりました(笑)
インターンに来て無力な自分を感じることもあるんですけれど、人と関われて本当に楽しいです。
(島田)
私もカナダに留学していて、その時にできた友人がホームレス支援のボランティアをしていてたまたま炊き出しに参加したんです。その時に、こういう支援に携わりたいという将来の方向性が少し見えて、帰国したらホームレス支援のボランティアに参加しようと決めました。
(牛島)
グローバル… 僕もどこかに留学していたことにしようかな…(笑)
僕は元々、大学の時にひとり親家庭のこどもたちへのNPOでボランティアをしていて、ついてまわってくるのが貧困問題。そこで、やっぱり知識を持っていないと無力であることを痛感して、社会福祉士の資格を取ろうと決めました。その中でここにきたのは永井さん(Homedoorの相談員)のTwitterをフォローしていたのがきっかけです(笑)
(谷野)
なんで笑うんですか!?
(牛島)
(永井さんは)キレッキレのツイートで…学問的に福祉の世界を捉えている姿が斬新でした。
(谷野)
でも実際の姿は…
(牛島)
(現実の永井さんはゆるキャラなので)イメージと違いましたね。でもやっぱり永井さん含め、Homedoorの相談員の方々は相談者への接し方がプロなので、福祉分野で就職したい自分にはとても参考になります。
インターンする前と後でギャップはありましたか?
(島田)
ホームレスの人へのイメージが変わりました。ホームレスの人だから~というより、「○○さん」だと思うようになりました。自分の中のバイアスが取れたなって。あと、夜回りのボランティアに参加した時、お弁当をいらないという人もいて、でもそれでもいいんだっていう姿勢に驚きました。Homedoorの「選択肢作り」という概念がとてもしっくりきました。それと、Homedoorは温かい雰囲気で楽しいなと。
(中司)
ひとつは組織について。Homedoorでは、業務をふられても丁寧にサポートいただけるし、面談などが定期的にあってインターンへのケアが充実しています。スタッフさんの温かさにカルチャーショックを受けました。
もうひとつは、支援のされる側とする側の壁がないこと。初めてのことで私が戸惑っていると、Homedoorに遊びにきている当事者の人にむしろ助けてもらうことが多くて… とても嬉しいです。
(牛島)
僕は相談支援インターンなので、退去ヒアリングで「ありがとう」と言われることが多くて、最初はそういうもんかなと思っていたけれど、「ありがとう」の後ろを探らなくてはいけないことに気づきました。ありがとうって一種の壁だと思っていて、そこで終わらせてはいけないことを知りました。
(谷野)
何かそう感じるエピソードがあったんですか?
(牛島)
僕が担当した相談者が、アンドセンター宿泊中にHomedoorに色々してもらいすぎて申し訳ないと思われてしまって、夜ご飯をもらいにいくのが悪くて、自分の携帯を売ってご飯を買っていたことを知ったんですね。もっと踏み込んで関係性を作る必要があることを痛感しました。
(谷野)
関係性構築、難しいですよね。
(牛島)
「やってあげているーもらっている」という関係性を超えられるように頑張っていきたいです。当事者に目線を合わせて考える重要性を感じました。
インターンでの「働く体験」を通じて、就職時につながる経験はありましたか?
(島田)
福祉系の業界の知識があまりない状態でインターンをスタートしたんですけれど、とても深まりました。特にホームレス・貧困問題はいろんな社会問題の結集で、学べることが多くて、今後、自分はどういうことをしたいのか深掘ることができました。ゆくゆくは起業したいと思っていて、その糧になりました。
(中司)
起業されたら寄付の営業行きますね!笑
(谷野)
中司さんは国連でもインターンしてたんですよね!?
(中司)
国連人口基金(UNFPA)なんですけど、あとは広告代理店でもインターンしました。寄付の法人営業のインターンをする中で、企業からの対応は厳しいなとは思うけれど、社会とは何かを学べた気がします。インターンという立場だけど、Homedoorの顔になっているんだという気持ちで思い切って電話をかけています。
インターンの中で大変だったことはありますか?
(牛島)
相談対応する中で、難しいなと思うのが精神や知的障害をお持ちの方の対応。こちらが言ったことをどこまで理解されているか、認知の歪みがないか、意思疎通がうまくいっているか。相談員のスタッフに共有し、フィードバックをいただき、とても勉強になりました。
(島田)
私も、障害をお持ちの方の対応の難しさはありました。相談員が即座に障害の程度を判断して、選択肢を提示していることに驚きました。
(中司)
私はまだインターン初めて1ヶ月なのであまりないんですが、まだ自分の知識が追いつかないもどかしさ、悔しさを覚えています。やりたいという気持ちが先走って空回りしているのではないかと不安になるたびに、まずは落ち着いていただいた仕事をできるように頑張っています。
最後に、これからインターンに応募する方へメッセージをお願いします!
(牛島)
NPO法人のインターンというとイメージはしづらいとは思いますし、企業の1DAY インターンとかと違ってプログラムもかっちり決まっているわけではないですし、最初は戸惑うことも多いかもしれません。これまで福祉に携わっていなくても知識がなくても、Homedoorの皆様は温かく迎え入れてくれると思うので、気負わずに、自分が感じたことを大切にしながらインターン頑張ってください!
(島田)
今日でインターンは終わりになるんですが、「来られなくて寂しい!もっと来たい!」と思うくらい、本当に良かったです。Homedoorには関係ない私のサークルの代表選考のプレゼンの練習を見てくれたり…個人的にメンタル的にしんどかったタイミングで話を聞いてくれたり…
いちインターンというより、私個人を見てくれる人ばかりで、とてもうれしかったです。私にとっても温かい居場所でした。本当にHOMEでした。これからもボランティアとしてきます!
(中司)
インターン同士も私にインスピレーションを与えてくれるというか…島田さんのチャレンジ精神、牛島さんの冷静な姿勢。これほどバックグラウンドが違うもの同士がHomedoorで集まり、私自身、とても刺激になりました。ぜひインターンに参加してください。